第2章 創業120周年記念式典
創業120周年記念式典
日時/2014年9月13日(土) 14:00～18:00
会場/千里阪急ホテル・仙寿の間
出席者/91名
丹平製薬の存続と発展を祝う、創業120周年記念式典
創業120周年記念式典は「これまで」を築いてきたOB・OGと、「いま」を担う現役社員が一堂に会し、
さらに前へと「これから」の一歩を踏み出す舞台となった。
記念すべきこの場において、新コーポレートスローガン“「お客様へのお役立ち」を使命（すべて）と考える”を発表し、
次代に向かって会社の目指すべき方向と全社員の意識統一を図った。
120年の歴史を持つ製薬会社で働く誇りとこの“「お客様へのお役立ち」を使命（すべて）と考える”を胸に、
お客様の要望に応える夢のある革新的な新製品を提供するとともに、社員のチームワークを活かし、
成長・進化する企業として新たなスタートを切る。
「お客様へのお役立ち」を120年の歴史に学び、いまに活かす。
丹平製薬は創業120周年を迎えました。1894年に創業者・森平兵衛が大阪・心斎橋の地に「丹平商会薬房(本店)」を開設以来、山あり谷ありの歴史でしたが、OB・OGの皆様に多大な貢献をいただきましたことに、改めて御礼申し上げたいと思います。
これまでの120年の歩みを、駆け足で遡ってみます。頭重薬「健脳丸」の発売に始まり、明治期には「今治水」を自社製品化し、関西の企業でいち早く東京・日本橋に東京支店を開設しました。大正期は大阪・西成工場の建設と皮膚病薬「アスター」の発売、昭和に入ると創業者が大阪商工会議所の会頭に就任し、会社も「丹平商会」に改組しましたが、一方で第二次世界大戦の戦災により西成工場を除くすべての社屋を失いました。
戦後は森一郎、森楢栄が社長に就任して再起へと歩みを進め、1965年に茨木・本社工場を建設します。私が社長になってからは、アロマと合併してトイレタリー事業が仲間に加わり、1988年には社員全員で考えた経営理念を策定しました。平成に入って「アトピタ」を発売し、ハワイで盛大に100周年記念式典も開催したのも、ついこの間のことのように思います。その後も研究開発力の強化に力を注ぎ、「ママ鼻水トッテ」は発売当初から圧倒的なトップシェアを維持しています。
では一体、これからのわが社の将来展望はどうなるのか。目指すのは、これからも変わることなく「お客さまへのお役立ち―それがわたくし達の使命(すべて)です」という経営理念の実現に他なりません。だからこそ、皆様もご承知のように「使命」(しめい、いのち)と書いて「すべて」と読んでいるわけです。また、そのためには「Small But Excellent 企業」、つまり本当に「小さくともキラリと光る企業」になっていかなければなりません。製品・人材・収益力を強化していくために、120年の歴史を学んで、いまに活かす。それがいま、私が最も大切にしている想いです。どうかそれを皆様にもご理解いただき、今後もともにご努力をいただきたいと思います。
代表取締役副社長 森有敏
丹平製薬の「新たな未来」を切り拓くために
我々は過去に生きているわけではありませんし、未来に向けて生きていかなければなりません。わが社が今後、何を重点に置き、どんな道を進んでいくのか。日進月歩で非常に変化の激しい時代を生き抜くためには、明日を見据えて変化を愛し、変化がもたらすチャンスに心が躍るような組織・集団になってほしいと思います。
経営理念に「お客さまへのお役立ち」と謳っていますが、本当に「丹平製薬が役に立つかどうか」という評判は、我々ではなくお客様が決めることです。高い目標を掲げながら、鍛錬を重ねて一つひとつのステップを踏んで日々を過ごすことによって、その評判をいつも勝ち取ることができれば、新たな丹平の100年を切り拓き、さらに200周年や300周年へと続いていく企業になっていける、と確信しています。
専務取締役 森宏之
150周年に向け、コーポレートスローガン
“「お客様へのお役立ち」を使命(すべて)と考える”を策定
わが社は全社員の未来への目標として、コーポレートスローガンを“「お客様へのお役立ち」を使命(すべて)と考える”に一新するとともに、コーポレートカラー、ロゴマークもリニューアルします。150周年に向けて、基本的な価値観である経営理念をさらに全社に浸透させ、企業と社員の目標に整合性を持たせることで、開発志向型企業として価値を高めていきます。
現役社員の皆さんには、アイデンティティを大切にし、チームワークを重んじ、夢を持って働く人生を送って欲しい、と願っています。わが社のアイデンティティとは「革新」、チームワークは「個性と協調性の両立」、そして夢は「自分の仕事や会社に誇りが持てる」ことです。
絶えず着実に前進し、個人と会社が新たな価値を提供しながら、それぞれの時代にふさわしい輝きを放ち続ける。そんな成長と進化を遂げていきましょう。