虫さされあと「かゆみ傷」の対処法
夏場のイヤなことのひとつに虫刺されがあると思います。
虫刺されはさされる行為自体もですが、時間が経過するにつれてかゆみを伴い、そのかゆみを我慢できずにかきむしって傷にしてしまうやっかいな存在です。
さらに完治までに時間がかかってしまうと傷跡が残ったり、色素沈着などを起こすこともあるので、放っておけない肌トラブルです。
当社調べでお肌の乾燥や虫刺されによるかゆみで80%近くの人が「治りにくい」に「非常にそう思う・ややそう思う」と回答しています。
このコラムではセルフケアできる虫さされあとのかゆみ傷の対処法についてご紹介したいと思います。
虫刺されの基礎知識
虫刺されは虫が唾液や毒の成分を肌に注入することによって発疹やかゆみ痛みなど肌の表皮に炎症を起こすアレルギー反応です。
どのような炎症が起こるのかは、それぞれの虫が持っている毒や唾液に含まれる成分によって異なります。たとえば、すぐに肌が盛り上がってくる反応を起こす蚊のような虫刺されもあれば、翌日以降に出現する虫さされまであります。
蚊などの虫刺されであれば、数日で治りますが、ウィルスや原虫などの病原体を持っている虫やハチなどの反応の早い虫などは放置しておくと重症化する恐れもあるので注意が必要です。
虫にさされるとかゆくなる理由
虫さされによるかゆみはヒスタミンが主な要因です。 肌の表皮が虫にさされることによってヒスタミンが放出され、そのヒスタミンの刺激が神経を駆け上がって脳に到達することでかゆみを感じます。
かゆみはほとんどの場合数日で収まりますが、掻きむしったりすることで傷になったり、治りかけの傷のかさぶたをはがしたりすることで、傷口に菌が入り化膿し長期化することもあります。
虫刺されあとのかゆみ傷は「消毒して、かゆみを止める」ことが有効です
「かゆみ傷」の悪いサイクルから抜け出すには、まずは傷を「消毒すること」と「かゆみを止めること」が大切になってきます。
さらに傷を保護することによって、外部からの刺激を緩和させることができますので、これらに対応する治療薬をうまく使うのがおススメです。
かゆみの主原因「ヒスタミン」に働きかける「抗ヒスタミン薬」
抗ヒスタミン薬はかゆみの主原因ヒスタミンをブロックする薬品です。
抗ヒスタミン薬はかゆみというアレルギー反応を一時的に制御することによって「かゆみ→掻きむしる→傷」という流れを止めることに役立ちます。
抗ヒスタミン薬の外用薬としては「ジフェンヒドラミン」などの成分が代表的です。
傷を悪化させる原因の雑菌を「殺菌・消毒」
肌は傷を負っても自然治癒できているようになっているのですが、雑菌の繁殖によって傷が悪化し化膿させてしまう場合があります。
かゆくなった傷口をかくと傷口に汚れと一緒に雑菌が付着して悪化させてしまうこともありますので、傷口をしっかり殺菌・消毒しておくことが大切です。
まとめ
虫さされによるかゆみ傷は消毒してかゆみを止め保護することが大切です。
抗ヒスタミン剤や殺菌効果のある薬をうまく使って対処されるといいと思います。
ただし、「クモ・ムカデ・ハチ・チャドクガ」のような大きなトラブルを引き起こす可能性のある虫に刺された場合は医師に相談することを強くおススメします。