今治水

最初の新聞広告

丹平製薬(商会)の前身である「森玉林堂商店」(5代目森平兵衛)の時代に、売薬卸売業として「長谷小山堂」の今治水を「元弘(もとひろめ)：大卸問屋」として、初めて今治水の広告を出した。
大阪朝日新聞

健脳丸

最初の新聞広告

5代目玉林堂森平兵衛商店の脱皮を試み、明治29年6月に独立し丹平商会を立ち上げた後の6代目　森小二郎は、すでに薬学校を卒業していたが、ちょうど当時でいう脳病（頭重）に悩まされており、この時代に脳病の治療薬や予防薬が欠けており新製剤剤がないことに着目し稀少性のある脳病薬の製剤化に集中し、明治29年7月12日画期的な訴求方法をもって「健脳丸」を発売した。
大阪朝日新聞

健脳丸

画期的な新聞広告（人頭広告）

「健脳丸」成功の秘訣は1.商品の命名の的確さ2.広告方法の的確さ3.製剤の新しさの中に求められるが、とりわけ当時の新聞広告は文字一面で写真の転載すらできず、さしずめ広告も商品名と効能を謳う域から出なかった。小二郎は外国雑誌の毛生薬の坊主頭の「絵による広告」に着目し見せる広告を狙った。黒々とした文字いっぱいの誌面にすっきりと空白になった坊主頭の健脳丸の広告は目立ち魅力的であり、広告方法の一種の革命であった。また当時の商標は家紋や干支にちなんだ動物が多かったが、坊主頭の商標は世間を驚かせ印象付けるのに十分であった。
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今治水

登録商標された今治水最初の広告

今治水と丹平の関係は明治20年頃に始まるが、明治28年2月には、その後の丹平商品「ネットル丸」「心臓丸」「男女美成散」と合わせ、「今治水一手専売契約」が取り交わされ、後明治31年5月には正式に譲渡を受け丹平の商品となった。それを機に健脳丸と同じ「絵の広告」を引き継いだ今治水の商標を登録し、広く世に知らせるべく新聞広告を出した。
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アスター

新発売　新聞広告

明治35年には、健脳丸、今治水、毎月丸、心臓丸などの製剤が格段に伸長し、心斎橋本店の裏の製造所では手狭になり、大正３年1月に西成の地に今宮工場を設立する。工場内には試験部を開設し、大正14年7月には新薬部を新設し、研究陣の最初の成果として、同年大正14年7月に「皮膚病新薬アスター」を発売する。この新発売にあたり新聞広告にて、アスターを世に広く知らせた。
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