赤ちゃんの虫歯予防の
ポイント5選!
虫歯菌をもっていないのは本当?

虫歯予防は乳歯が生えた頃から行うことが大切だとよく言われます。可愛い我が子の歯は、できれば虫歯にならないように気をつけたいですよね。

しかし、虫歯予防のためには具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。

赤ちゃんは虫歯菌をもっていないって本当?

赤ちゃんの口には、虫歯菌であるミュータンス菌は存在しないと言われています。つまり、虫歯は、大人から赤ちゃんへミュータンス菌が感染することで起こるのです。

虫歯菌が感染しなければ虫歯になりにくい歯となります。そのため、いかに虫歯菌を赤ちゃんに感染させないかが重要になります。

赤ちゃんの虫歯予防で大切なこと

大人から赤ちゃんに感染することで発症する虫歯。では、どうすれば感染を予防できるのでしょうか。

食器を使い回さない

大人が使っている食器を洗わずにそのまま赤ちゃんにも使うのは避けましょう。食器についた唾液を経由して、赤ちゃんに虫歯菌が感染する可能性があります。

虫歯菌の感染は、主に大人の唾液が原因です。少量の唾液でも感染源となるため気をつけましょう。なお、食器を洗うスポンジまで別々にする必要はありません。しっかり洗った食器を共有するのもとくに問題ないと言われています。

食べ物を冷ますときにフーフーしない

赤ちゃんにご飯をあげるとき、フーフーして冷ましていませんか?実はこれも虫歯菌が感染する原因です。フーフーするときに飛んだ飛沫から虫歯菌が感染することがあります。

冷ますときはうちわで仰いだり、冷水で食器の周りから冷やしたりなどしてみてください。また、大人の食べかけを赤ちゃんに食べさせるのも避けるようにします。

赤ちゃんの口にキスをしない

赤ちゃんにキスをすれば、そこから唾液を介して虫歯菌がうつる可能性があります。口にはキスをしないようにしましょう。赤ちゃん自らが手を伸ばして大人の口に手を入れようとしてくることもあるので、手が口の中に入らないよう気をつけることも大切です。

虫歯予防にはしっかり歯磨きをすることも大切

大人から赤ちゃんへ虫歯菌をうつさないようにすることも大切ですが、虫歯ができにくい環境を作ってあげることも同じくらい大切です。そのためには、しっかり歯磨きを行いましょう。

1日に1~3回を目安に歯磨きをしてください。寝ている間は唾液の量が減って虫歯になりやすくなるので、寝る前の歯磨きは必ず行うようにしましょう。

フッ素を塗るのも虫歯予防に効果的

フッ素の塗布は、虫歯を防ぐのに効果的です。酸や虫歯菌によって溶けた歯を修復する再石灰化を促したり、虫歯菌の働きを抑えたりしてくれます。

歯が8本生えてきたころがフッ素を塗る目安の時期です。定期的にフッ素を塗ることで、虫歯をしっかり予防していきましょう。

また、虫歯予防にはシーラントと呼ばれる、虫歯になりやすい奥歯の溝を先に埋めてしまう処置があります。奥歯の溝は磨き残しが多くなりやすく、甘い成分がたまりやすい場所となるため、先に埋めておくと歯垢がたまりにくくなります。定期メンテナンスが必要等のデメリットもありますので、お近くの歯医者さんに相談してみてください。

定期検診も忘れずに

歯が生えたら、歯医者さんデビューを検討してみてください。早めに歯医者さんデビューすることで赤ちゃんの口内環境を健全に保てるほか、歯医者さんへの苦手意識を軽減させることができます。歯医者さんは虫歯の治療だけでなく、ママやパパが正しい虫歯予防の方法を学んだり、自宅での虫歯ケアが適切かどうかを見てもらったりすることも可能です。

乳歯が虫歯になるとその後に生えてくる永久歯も虫歯になりやすくなるので、早いうちから正しい方法でしっかりと虫歯予防をしていきましょう。